胃内視鏡検査がWEB予約で可能となりました。
社会医療法人 彩樹グループ
炎症性腸疾患(IBD)とは、慢性的に腸炎を有する疾患で、代表的な病名は潰瘍性大腸炎とクローン病です。
日本では潰瘍性大腸炎罹患者が20万人、クローン病罹患者が7万人程おられます(炎症性腸疾患ガイド2023)。これは1,000人に2~3人がIBDを罹患している計算になります。今後もIBD患者は増加すると見込まれており、IBD診療の需要は増すものと考えられます。
一方で、IBD診療は専門性が高く、専門医の育成には時間と労力を有し、指導医は大阪で30名程、京都で10名程しかいません(2024年現在)。またIBD診療には、IBDに精通した医師だけでなく、専門的知識を有した薬剤師・看護師・栄養士が必要です。これらの理由により、IBD診療には多職種が連携し、横断的で総合的な診療を提供できる環境が必要となります。そのため、北河内地域でのIBDの診療体制に貢献すべく、2024年4月日本炎症性腸疾患学会(JSIBD)指導施設の認定を受け、炎症性腸疾患(IBD)センターを2024年12月に開設しました。
当院では約200人程の潰瘍性大腸炎、約80人程のクローン病患者を診療しております(2023年現在)。近年、炎症性腸疾患患者の増加に伴い紹介患者数も増加しています。そのため、当院外来ではほぼ毎日IBD患者の対応可能が出来る様に医師を配置しております。当院の成り立ちより、救急医療が中心、特に消化器領域に特化した医療施設です。腹痛や発熱などの対応はもちろん、内視鏡センターと連携し吐血や下血など内視鏡処置が必要となるような症例、外科センターと連携し急性腹症や緊急手術が必要な症例も昼夜問わず受け入れております。その積み上げた実績が、北河内地域のみなさま、医療関係者の方々より信頼して頂き、患者様の増加につながっていると考えております。今後も北河内地域の発展に貢献すべくIBDセンターを創設した次第です。
専門職の育成・多職種カンファレンスなど、当院はIBD指導施設です。IBDの診療には専門的知識を有した医師・看護師・薬剤師・栄養士・医療ソーシャルワーカーなどの多職種が必要です。その為、当院では定期的に多職種が参加したカンファレンスを行っており、職種の垣根を超えた連携及び迅速な対応を行えるようになっております。また潰瘍性大腸炎を中心にIBDの患者数は増加し続けている中、指導医が大阪で30名程度といううことからわかるように、医師を始めとし専門職が足りているとは言い難い現状です。当院では、専門職の育成、後進の教育を積極的に行っております。前述のカンファレンスも併用し、専門職グループ内・小グループでの教育活動(症例検討や薬物勉強会など)も積極的に行っております。
難病情報センターより引用
川上 研
専門領域 |
消化器内科・大腸腫瘍・炎症性腸疾患 |
認定 |
医学博士 日本内科学会 認定内科医 日本消化器病学会 専門医/指導医 日本消化器内視鏡学会 専門医/指導医 日本消化管学会 胃腸科専門医/指導医 |
邉見 雄二郎
専門領域 |
消化器・内科一般・炎症性腸疾患 |
認定 |
医学博士 日本内科学会 総合内科専門医 日本消化器病学会 専門医 日本消化器内視鏡学会 専門医/指導医 日本肝臓学会 肝臓専門医 |