胃内視鏡検査がWEB予約で可能となりました。
社会医療法人 彩樹グループ
睡眠時無呼吸症候群とは、10秒以上持続する換気の停止(無呼吸)が7時間の睡眠中にNREM期を含め30回以上繰り返されるか、単位時間におきる無呼吸回数が5回以上である病態のことを言います。
これは、1976年Guilleminaultによって報告され、それまで単なる騒音だけの問題と思われていたいびき症が本症であった場合、様々な合併症を引き起こすことが判明しました。この疾患の問題点は、深睡眠の欠如からくる眠気と無呼吸からくる低酸素血症です。過去に起こったチェルノブイリの原発事故やスペースシャトル・チャレンジャー号の事故等の原因が、この睡眠時無呼吸症候群からくる眠気であったとのマスメディアの影響もあり、日増しに増加しています。もはや、無知では済まされない疾患と考えても良いでしょう。
入院期間は1泊2日です。症状により変わりますが以下の2つの検査をメインに行います。
①終夜睡眠ポリグラフ検査
睡眠の深さと夜間の呼吸の状態を測定します。この検査によって睡眠時呼吸障害の重症度がわかります
②内視鏡検査(薬物睡眠検査)
内視鏡を用いることにより、いびきの音源や無呼吸が発生している部位を調べます。この検査は、治療選択の判断基準となる検査です。
CPAP療法は現在もっとも有名でよく行われている治療法です。この治療法のポイントはCPAP圧設定をいかに正確に行うかによります。
昨今、他施設では、オートCPAP装置で圧力を機械任せに決定し加療する場合が多いようです。しかし、当院では内視鏡検査下に圧力を測定した後、さらに正確に圧力設定をするため専門検査技師が一晩CPAP装置を手作業で操作して圧力を決定します。機械で圧力を決めるよりは手作業で圧力を決める方が患者様にとって苦痛のない圧力設定となり、他施設に比べ当院では機械を長期間使用できる患者様が多いようです。
いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療法の1つです。軽症例に対し有効な治療法です。保険適応があります。万能とはいきませんが簡単な治療法としては十分です。
いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療の1つとして手術療法があります。これは、軟口蓋レベル(のどちんこの付近)でいびきが発生している場合や、閉塞している場合に限り有効です。
現在では無呼吸の改善率の関係でCPAP療法に押されている感があります。(当院では現在、手術療法を行っておりません)
術前
左口蓋扁桃摘出前
右口蓋扁桃摘出
軟口蓋切除
術後
摘出標本